【2~4日目/7日間で学ぶウェイト版タロット講座】大アルカナの世界を全て解説
タロットカードの基本は大アルカナにあります。
大アルカナは、「フールズジャーニー」日本語に訳すと「愚者の旅]」などと言われてたりしますが、愚者クンが何もない所から旅をして成長していく様子が描かれているのが大アルカナのカードになります。
大アルカナのカードが出た時は、人生の転機を表すなどと言われています。
これらの大アルカナのカードを理解するだけで、タロット占いはできるようになります。
カードの意味を1枚1枚覚える必要はありません。
どんなカードなのか?
を捉えておくことで、タロットの占いは出来るようになっていきます。
ここでは、大アルカナのカードは1枚1枚どんな意味を持つのか?
意味の捉え方を解説していきます。
大アルカナの世界(1) ~秘密の門を越えるまで~【2日目】
それではまず最初に、フールズジャーニー、大アルカナの世界を学んでいきます。
大アルカナは、0から21の22枚のカードで成り立っています。
「人生の節目」であったり「大きな転機」の部分を占うことができるカードです。
大アルカナのカードが出たら、その人にとって大切なことだということを読み取ることができます。
例えば9枚のカードでリーディングして、その中に多くの大アルカナのカードが出ていたとしたらその問題はその方にとって大切な問題だと読み解くこともできます。
大アルカナを引いた時は、何らかの意味があると思っておくと良いでしょう。
何も持ってない。だから最強! 0.THE FOOL 愚者
小さな荷物だけを持って旅する少年。彼は、これから始まる壮大なタロット・ストーリーの主役とも言える人物です。
カードに描かれたイラストを見るとわかるように、彼の表情は晴れやかで何も心配ごとがないようにすら見えます。鼻歌でも歌っていそうな感じ。雲ひとつない空のように、彼の心は澄み渡っているのです。
しかし、よく見ると彼の足元は崖!あと一歩進んだら、踏み外して落ちてしまうかもしれません。彼の傍らにいる白い犬はそれに気づいているようで、必死に吠えてそれを伝えようとしていますが彼は気づかないようですね。
いえ、もしかしたら気づいているけど、「大丈夫」って思っているのかもしれません。自分は空を飛べるから、と信じているようにも見えますし、実際に飛べるのかもしれませんよね。
一見、「足元も見ない愚かなヤツ」と思われるかもしれませんが、彼がこの後どうなるかなんて誰にもわかりません。それに、私たち自身だってもしかしたら同じようにアブナイ崖っぷちを歩いているのかもしれませんよ。
だから、あまり考え過ぎないで。まずは明日を、そして自分の可能性や能力を信じて歩いていこうよ!人生は危険と隣り合わせだけど、どんなミラクルが起こるかわからないし、だからこそ楽
自由、冒険、純粋無垢、ゼロからの始まり、未知の可能性、挑戦、可能性に満ちた恋、目覚めていない能力
- 太陽からは芽生え始めた意識
- 手に持っている白い花からは、純粋無垢さ
- 犬は、本能
- 頭の赤い羽根は自由の象徴
強い意志の力で未来を変える 1.THE MAGICIAN 魔術師
その日暮らしを続ける愚者くん。ここで、不思議なマジックを見せてくれる魔術師に出会います。
「1.THE MAGICIAN 魔術師」のカードには、空に向けたワンド(棒)から天のエネルギーを受け取り、その力を左手に流して地上に降り注がせてている様子が描かれています。
彼の目の前には、自然界の四元素の象徴である棒(火)、剣(風)、聖杯(水)、金貨(地)が並べられていますが、彼はこれらを操って全く新しい”何か”を作り出そうとしているのです。
しかし、魔術師は最初から魔術師だったわけではありません。元素を操るには、血のにじむような努力や忍耐が必要だったはず。どんな不思議なマジックにも種があり、それを支える強い意思の力が働いているのです。
私たちの日常生活だって、努力なしにすんなりできることは少ないもの。逆に言えば、コツコツと努力して技を磨き、知識を蓄えていけば大きなコトを成し遂げることができるでしょう。
魔術師のカードは、強い意思と努力があれば無理だと思えたことも可能になることを教えてます。
ゼロからの創造、自信を持った行動、技術、テクニック、コツ、意志の力、学習、努力、始まり、プランを立てる、出逢いをつかむ
- 白と赤の服は、純真さと野心の共存を意味
- 頭上の無限大マークは、無限の可能性を秘めてるということ
- バラの花は意欲の象徴
宇宙の真理は簡単には渡さない! 2.THE HIGH PRIESTESS 女教皇
さて、魔術師に出会いマジックに興味を持った愚者君は、魔術のための道具を一通りそろえました。そして、さて本格的に勉強を始めてみよう!とやる気スイッチが入った瞬間に表れたのは、門番のような女性。
タロットカードには三日月を踏んずけている様子が描かれていますが、これは宇宙の真理を表していると言われています。つまり、「宇宙の真理はそう簡単には渡さないわよ!」というメッセージなんですね。
彼女は、架空の人物である女教皇ヨハンナをモデルに描かれたと言われています。男性に変装してローマ教皇の座についたと言われる女性で、大変に深い学識と知性を備えた人物を象徴しているんです。
神々と話ができる不思議な力を持っていたとも言われていて、とてもミステリアスな存在です。
背後に描かれている黒と白の柱は、それぞれ闇と光を象徴しています。この門を通るには、彼女の許可が必要。ですが、そう簡単には通してもらえそうにはありません。
同じように、物事も始まった直後にぶつかるハードルが重要な意味を持っています。
「マジックの勉強を始めてみたけど、思った以上に難しくて挫折しそう」
「就職して、仕事が楽しくなってきた頃に大きな失敗をしてしまってなかなか立ち直れない」
「英会話を始めてみたけど、話せない自分を今まで以上に直視することになってツライ・・・」
「ここで止めるのか?それとも踏ん張って先に進むか?」
そんな苦しい選択を迫られ、女教皇のような存在に試されているような気分を味わうこともあるでしょう。しかし、そこを超えると物事は面白いほど一気に進展します。
ここが踏ん張りどころ。このカードが出たら、頭で考えて理屈をこねまわすよりも心の底から沸いてくるインスピレーションやパッションを信じて突き進みましょう。
学びへの意欲、賢さ、真理、インスピレーション、高い知力と学識、感情よりも理性が勝る状態、プラトニックラブ、思考で進める恋、最初のハードル、超えるべき試練
- 白と黒の柱は陰陽、この世は二極性によって成り立ってることを表す
- 頭の上のサークルは、満月
- 手に持っている本は、宇宙の真理
- ベールは感情を覆い隠している様
【2日目】
大アルカナの世界(2) ~メンターになるまで~
生きる喜びを教えてくれる 3.THE EMPRESS 女帝
物事を究めることの難しさを教えてくれた女教皇の次に表れるのは、女帝。「女教皇」のカードを見ると、背後(門の向こう側)にはザクロが描かれているのですが、この女帝はそのザクロの柄のドレスを着ています。
つまり、ザクロからザクロにつながっているというわけ。タロットはこのような細かい仕掛けがたくさんあるのも面白いですよね。
1枚1枚バラバラなのではなく、ちゃんと繋がっているのです。
ザクロは女性性の象徴。しかも「♀」マークがついた椅子に腰かけている・・・というわけで、この女帝はお色気ムンムンな雰囲気を漂わせているんです。さらによく見ると、女帝はお腹周りがふっくら。つまり、妊娠しているんですね。
このカードが象徴しているのは「喜び」「楽しさ」そして「快楽」。キツいハードルを越えた先には、楽しいことや幸せなこと、気持ちイイことが待ってるよ!と、そんなメッセージを伝えるカードなのです。
彼女の表情は非常に満ち足りていて、まさに幸せの絶頂にあるという感じ。このカードが出た時は何か大きな実りが期待できますし、また「もっともっと人生を楽しんで」「生きることの喜びを味わって!」というカードからのメッセージとも受け取れます。
満足感、幸福感、愛される喜び、自然の恵み、おいしいもの、豊かさ、女性性、大きな報酬、子宝に恵まれる、母性、目標成就
- 口紅は、大人のお色気ムンムンな女性を意味
- マタニティドレスは、妊娠だったり、何かを生み出す、生産することを象徴、具現化の象徴
- 麦は育んでいく豊かさを象徴
- 女性のマークは、占星術では金星を意味し、愛やお金、豊かさなどを象徴
やるからにはトップを目指せ! 4.THE EMPEROR 皇帝
「そっかー、ツライ時も踏ん張って頑張れば、めっちゃ楽しいことが待ってるんだ」と学んだ愚者くん。マジックの特訓で挫折しそうになりつつも、物事を継続することの意義や楽しさがわかってきたようです。
何かを始め、それがうまくできるようになるとどんどん楽しくなってきますよね。そうすると自ずと自信もついてきて、今度は「この道でトップを目指そうかな!」なんて野心が生まれてくるわけです。
そこで次に出会うのは、 4. THE EMPEROR 皇帝。この世界、この地球を全て支配している王様で、まさに究極のリーダー的存在。赤いマントは、皇帝の内側に秘められた激しいエネルギーや野心を象徴しています。
ひとつ前の女帝が女性的なやさしさや豊かさ、母性を表していたのに対して、こちらは甘えや妥協は一切許さないキビシイ男性性を象徴するカード。まさに対比していますね。
父親のような厳しさを持っており、社会のルールや規範を教える存在です。
また、この皇帝のカードは西洋占星術のおうし座と対応していると言われており、彼が座った台座の四隅には羊の顔をモチーフとした飾りがついています。これは猪突猛進な性質を象徴するものであり、この王様が非常に血気盛んな人物であることが伺えますね。
このカードが出た時は、自分の周りの世界を冷静にしっかり見て、王様としてその世界をコントロールする意思の強さが必要。「イエス、ノーをハッキリ言える勇気を持ちなさいよ」
というメッセージも受け取ることができます。
社会的責任、責任感、リーダーシップ、野心、実行力、情熱、強気、ルール、父親、支配、経済的基盤の構築、物質的満足感
- 王冠は権力の象徴を意味
- 左手に持っている玉は地球を意味。地球を支配していることを表す
- 右手の十字は、生命力の象徴
リーダーからメンターへの成長 5.THE HIEROPHANT 法王
マジックを究めて、その分野のリーダー的存在になった愚者くんは、ここでふと自問します。
「俺、このままでいいのかな?」
「ここまで登りつめたけど、なんか虚しい・・・。せっかく身に着けた技術だけど、俺が死んだらなにも残らないのかな」
ここまで必死で走ってきましたが、ふと自らを振り返る心の余裕ができてきたんでしょうね。
そこで次に目指すのは、人々に教える立場=メンター。「こうすればうまくいくよ」「自分はこうやって壁を乗り越えたよ」というコツみたいなものを弟子たちに継承していく立場になるわけです。
それが、5. 法王 THE HIEROPHANT 。さきほどの皇帝が”物質的な”世界の王様だったのに対して、こちらは”精神世界の”王様とも言われていて、正しい道や進むべき道を教えてくれる存在です。
人から慕われ敬われる法王ですが、決して傲慢になることはなく、謙虚な気持ちを忘れることはありません。「人々を教え導きたい」「人々をもっと幸せにしたい」という純粋な思いに突き動かされて、無心に教えを説き続けていくのです。
このカードが出たら、そんな法王のような人物との出会いがあるのかもしれませんね。もしくは、「知識や技術を欲張らず、周りの人と共有することも大事だよ」という教えなのかも。
いずれにしても、人は一人では生きていけないこと、信頼できる存在が必要だということをこのカードは私たちに教えてくれるのです。
アドバイス、信頼する人、指導者、メンター、指導力、先生、先輩、穏やかな精神状態、目上からの援助、安定した経営状態
- 王冠は精神性の象徴を意味
- カードの前面の二人の人物は、仲介者を意味
- 白い服は精神性を意味し、赤い服は物質界を象徴
大アルカナの世界(3) ~究極的な気づき~
教えることで「愛」が生まれる 6.THE LOVERS 恋人
野心メラメラでトップを究めた愚者くんは、そのノウハウを人に教えることで自分自身の存在意義を求めるようになります。
自分が学ぶだけではなく、それを他人にも与える。メンターとして世の中に貢献することで、自分自身も得られるものが必ずあるはずなんです。
その一つが、「愛」。誰かを教え導くと、そこには当然、心の交流も生まれるわけで。尊敬、信頼、好意・・・いずれも、広義には「愛情」の一種です。実際、先輩と後輩、先生と生徒の間で生まれる恋も多いですよね。
6. 恋人 THE LOVERSはまさに素直な心が通じ合っていることを表すカード。恋の始まりのワクワク感を思い出させてくれるような、明るい雰囲気の1枚です。
そこに描かれているのは、エデンの園から追放される前のアダムとイブ。大天使に見守られた二人が、幸せに過ごしている姿が描かれています。純粋無垢で欲望というものを知らず、またこれから待ち受けている苦難も知りません。
このカードが出た時は、なにかしら心ときめくような出逢いがありそう。それは必ずしも恋とは限らず、夢中になれる“何か”が見つかるようなポジティブな予感に満ちています。そんな時は、心が赴くまま、その対象に夢中になってみても良いのではないでしょうか。
ウキウキする気持ち、ひとめぼれ、恋、両想い、深刻さのない楽しい恋、想いが成就する、夢中になれるものが見つかる、新しい趣味との出会い、新しい人間関係、趣味を仕事にする、明るい職場
- 天使は大天使ラファエル
- 木の蛇は誘惑を象徴
- アダムとイブ アダムは男性性で顕在意識を象徴、イブは女性性で潜在意識を象徴
- 4つのりんご 四大元素を意味
- 12枚の葉っぱは12星座を意味
勝負の行方は自分次第 7.THE CHARIOT 戦車
誰か、もしくは何かを強烈に好きになった時って、嫉妬してしまったりしますよね。「この人は(コレは)絶対に誰にも渡したくない!」みたいな。そして、その幸せを邪魔する相手を憎んでしまったり。
そう、愛が生まれると、今度は戦いが起こります。そこで7枚目の戦車 THE CHARIOTが現れるわけなのですが、よく見るとこの戦車を引っ張るはずの馬は互いに違う方向を向いていますよね。色も白黒で正反対ですし。
つまり、やみくもに走ってもダメで、この2頭をうまくコントロールできなければまともに戦うことすらできないということなんです。
若い戦士にとってはまだ難しい課題ではありますが、そのハードルを超えなければ戦いには勝てません。つまり、「力任せじゃ勝てないよ」ということをこのカードは教えてくれているんですね。
また、「何かに向かって急ピッチで物事を進める、その勢い」を象徴するカードとも言われています。このカードが出た時は、グズグズしている暇はありません。ちょっとくらい強引でも、強気で前に進むくらいの勇気が必要。まさに、行動することにツキがあることを象徴しているのですから。
スピーディーな前進、気持ちのままに突き進む、勝利、ライバルに勝つ、アタックして成功する、試練を乗り越える、下剋上、急速に縮まる距離、情熱に身を任せる恋、ギャンブルの成功
- 頭上の星は希望を意味する
- 胸の□(四角)は皇帝を象徴
- スフィンクスは、黒が男性、白が女性を意味
本当の強さとは、自分の弱さを認めること。 8.STRENGTH 力
ひとつ前のカード(戦車)は、「強引な勝利」と解釈する占い師さんもいます。力づくで勝利を勝ち取る、そんなイメージの強いカードですね。
一方、次の8. 力 STRENGTHは力ではなく話し合いで勝つことの重要性を説いています。描かれているのは、どう猛なライオンを手なずけている女性。彼女は、ライオンに対して恐怖心を全く抱いていないように見えますね。
なぜなら、強い意思と自信があるから。ライオンの弱さを受け入れ、「絶対に噛まない」「(自分は)絶対に噛まれない」と信じているからこそ、ライオンの口だって躊躇なく触ることができるのです。
イラストを見てわかる通りそこには絶対的な信頼関係が成立してるように見えます。この女性のようにどんな危険な状況でも焦らないこと。慌てず騒がず、力づくでどうにかしようなんて思わずに、必要ならば相手と話し合い、弱さも強さも含めてありのままに相手を受け入れ、分かり合おうと努力をすることが大事なんですね。
相手を力づくで制したり、いばったりすることが本当の強さではありません。このカードは、人としての本当の強さとはどのようなものかを私たちに教えてくれているのです。
強固な意志、自信、努力、粘り強さ、忍耐、思慮深さ、忍耐、目標達成、ライバル争いの勝利、熱意が伝わる
- 頭上の輪っかは無限大、メビウスの輪
- 白い服は純粋無垢の象徴
- ライオンは本能を意味
大アルカナの世界(4) ~神様からの裁きを得るまで~【3日目】
時には孤独になることも必要! 9.THE HERMIT 隠者
力づくで相手を抑え込んでも、それは本当の強さとはいえない。力で勝つんじゃなくて、話し合うこと、相手の立場に立って考えることが大事なんだよ。
そんな気付きを得た愚者くんは、真実を求めてあえて一人で山の中に入っていきます。
「いろいろあったけど、なんだか一人になりたいな。一人で引きこもって、いろいろ考えたり勉強したりしたいな」みたいな。みなさんも、そういう気持ちになることってありませんか?
このカードに描かれている人物は、「世の中には、一人でじっくり時間をかけて向き合わないとたどり着けない真理がある」ということを教えてくれます。彼は六芒星が入ったランプを持っていますが、これは「完全なる精神性」の象徴。この隠者が、人生の悟りを得た人物であることを象徴しています。
孤独になることは決して寂しいことでも怖いことでもなく、むしろチャンス。一人の時間を持つことで初めて成し遂げられることが必ずあるはずです。周りのペースに惑わされず、自分の中の真理を信じて我が道を進みましょう。
決して華やかな印象のカードではありませんが、「孤独」の本当の意味を教えてくれる一枚となるでしょう。
時間をかける、コツコツ、集中力、努力、悟り、内面をみつめる精神性、生き方の探求、哲学、一人で過ごす、過去を振り返る、過去の恋への執着、老人
- ランプは完全なる精神性を象徴
- 雪山は、険しい道を進んできた証
- 長いワンドは頑固さだったり自分の中のこだわり
大きな運命が動く時 10.WHEEL OF FORTUNE 運命の輪
ひとつ前の「愚者」までは、人間界での出来事。色々ありましたが、愚者くんはある種の「悟り」のようなものを得たようです。
実はここから、愚者くんの新しい旅が始まります。ハイッ、そこでグルグル、ドンッ!運命の輪を回して、今までの人生がどうだったのか判定を下してもらいましょう。
この運命の輪には良いことも悪いこともぜ~んぶ載っていて、しかも時計周りだったのが急に逆回りになったりと動きも一定ではありません。良いことがあれば悪いこともあり、良い流れに乗っていたはずがいつの間にか嵐に巻き込まれていたりと予測不能!
この世で起こることは偶然のようでいて必然で、必然のようで偶然。人生万事塞翁が馬で、何が幸せの元になるのか、何が不幸のきっかけになるのかわからない。そんな流転する運命を象徴しているのが10枚目のカードなのです。
このカードが出た時は、あなたの運命に何か特別な力が働いている時。新しい出会い、はたまた別れ。千載一隅のチャンスか、もしかしたら挫折か?いずれにしても、周りで起こることの一つ一つの意味をじっくり考えてみましょう。
※ちなみに、輪を背負っているのはアヌビス神、蛇のような生き物はギリシャ神話のデュポン、四隅に描かれているのは四元素を司る天使(風)、鷲(水)、牡牛(地)、獅子(火)です。彼らは最終的な世界の完成に向けて勉強しているとも言われていて、学びの大切さを伝えるメッセージとして受け取ることもできます。
チャンス、突然舞い込む幸運、偶然、転機、次のステージ、運命の出会い、意外な臨時収入、合格
- 輪は物事には終わりはなく永遠に回っていることを象徴
- 蛇はギリシャ神話のデュポン(悪神)
- 輪の上にいるのは門番(運命を管理するもの)
いったん、心を鎮めよう 11.JUSTICE 正義
運命のルーレットを回した愚者くん。グルグルドン!で、ここまでやってきたことの裁きが下ります。
裁きを下すのは、ギリシャ神話の女神・アストレイア。欲にまみれた人間たちに正義を説き続けたというエピソードで有名な女神さまです。
彼女は人々の行いを裁く権利を持ち、左手に持った天秤で罪や徳の重さを量り、右手の剣でその罪を裁きます。彼女のまっすぐな視線、ブレることのない姿勢は、彼女の知性や判断力に偏りがないことを表していると言われています。
もし、今何か悩んだり迷ったりしているなら、一旦、その物事から心を離してみましょう。大事なことを、感情や一時の気持ちに流されて決めてしまってはいけません。
この女神のように、冷静に、ドライに、なるべく論理的に考えてみることが大事。そうすることによって、おのずと自分にとって最良の道が見えてくるでしょう。
「何かに迷ったり行き詰まったりしたときは、公正なバランス感覚を養うことが大事だよ」と、このカードは伝えているのです。
バランス、合理的な思考、確実な判断力、大事な決断、正義、真面目さ、冷静、感情に流されない、バランス、評価する
- 天秤は公正さやバランスを象徴
- つるぎは知性のシンボル
- アストレイアの表情は、私情を挟まないことを意味
大アルカナの世界(5) ~天使の降臨~
いつもとは違った見え方を楽しもう 12.THE HANGED MAN 吊るされた男
これまでの行いについて裁きが下った愚者くん。今度は、宙づりにされてしまいます。
この状況、普通に考えたらめちゃめちゃ苦しいですよね?場合によっては死んでしまいますよね。ですが、彼の表情を見てください。全く苦しそうではありませんよね。むしろどこかこの状況を楽しんでいるようにも見えます。
このカードの解釈については諸説ありますが、共通しているポイントは「逆さまの状態を楽しんでいる」ということ。この状態をが続けば「死」は免れないのですが、そんなニッチもサッチもいかない状況すら楽しんでしまうだけの心の余裕があるということなんです。
もし、あなたが誰かと誰かの関係の板ばさみになってしまったり、どうしていいのかわからず立ち止まってしまうようなことがあったら、この彼の表情を思い出してください。
人生、いつも順調に進むことばかりではありません。時にはこんなふうに身動きが取れない状況に陥ることもあるはず。それなら、今はちょっと休憩と考えて、逆さまの状態を楽しんでみればよいのです。それは、物事を違った角度から見るチャンス!きっと、今まで気づかなかった新しい発見があるはずです。
不自由な状態、スランプ、試練、苦境、修行、何かの犠牲になる、ニッチもサッチもいかない状況、逆転の発想、ハードワークの後の成功
- 頭のオーラの光は楽しんでることで発せられてるオーラ
- 木から芽が出てるのは、生命力の証
“死”は新しい始まり 13.DEATH 死神
宙づりにされていた愚者くんの元に訪れたのは、なんと死神。ここからは、人間界を離れて冥界の旅が始まります。
ストレートに「死」を連想させるこのカードは、ともすれば「不吉なもの」と思われがち。実際、描かれているのは白い馬に乗って訪れる死神。生命を象徴するバラの花が描かれた黒い旗を手に、人々に“死”を運んでくるのです。
傍らには、自らの死を受け入れようと祈りをささげる人の姿が。その様子は決して絶望的なものではなく、むしろ死をありがたいものとして迎え入れようとしているようにも見えます。
遠くに「不死」を象徴する太陽が輝いていることからもわかるように、このカードは決してネガティブなものではありません。死は誰にでも平等に訪れるものであり、死があるからこそ次の「生」がある。だから恐れることはない。肉体の死は魂の開放であり、決して「終わり」ではないのだ・・・と、教えているのです。
どんなことも、始まりがあれば終わりがあり、終わりがあるから新しい始まりがあるわけで。古くなったものをそのまま放置しておけば、それは腐ってしまうだけです。こうして一旦終わらせることによって初めて、輝かしい「始まり」のチャンスを得ることができるんですよ。
死神のカードが出たとしても、決して落ち込まないで!このカードがあなたに伝えたいことは、“死”ではなく「復活」。人生は、常に自分をバージョンアップさせていくことが大事なのですから!
終わり、区切り、強制終了、中止、すっぱりと縁が切れる、物やお金をなくす、病気の完治
- 馬は大きな変化を象徴
- 昇る太陽は始まりを意味
焦らずゆっくり。本当の気持ちに気づくまで 14.TEMPERANCE 節制
死神が現れて、人生が一旦リセットされます。するとどうなるか?次に現れるのは天使です。ウェイト版では、大天使ミカエルが壺から壺へと水を入れ替える様子が描かれています。
彼女はなんのためにそんなことをしているのか?実はその壺に入っているのはただの水ではなく、「生命素」だと言われています。右から左へ、こぼさないように慎重に何度も移し替えているうちにその生命素が活性化し、魔法の水が出来上がると信じているんです。
彼女の足元を見ると、右足は水の中に、左足は地上に置かれています。これは、水=「無意識」と地上=「意識」を表しており、この天使が二つの世界をつないでいることを象徴しています。
つまり、「意識されることもそうでないこともひっくるめて自分なんだ」という暗示。意識にのぼることも無意識に秘められていることもどっちも大事で、それらを両方使って節度ある行いをしていこう。そうすることで成功できるよ、新しい“何か”を生み出すことができるよ、とこのカードは伝えているのです。
このカードが出た時は、あなたも気づかないところで少しずつ物事が動き出していることを暗示しています。意中の人と気持ちが通じ始めたり、停滞していた仕事が少しずつ動き始めたり、やりたかったことができるようになりつつある・・・そんな段階ではないでしょうか。落ち着いた雰囲気のカードではありますが、実は非常にワクワク感あふれる1枚と言えるでしょう。
また、純粋に「ちょっと慎重になったほうがいいかもね」「節制したほうがいいんじゃない?」というアドバイスカードとしても解釈できますよ。
節度ある行動、自然の流れに任せる、穏やかな進展、調整、調和、気持ちが伝わる、本当の気持ちに気づく、中庸の状態、浄化
- 赤い翼から、火の天使であるミカエルを象徴
- 水は生命の素
- 水の中の右足は無意識、地上の左足は潜在意識を象徴
大アルカナの世界(6) ~希望の光が照らす日~【4日目】
悪魔は自分自身の中にいる 15.THE DEVIL 悪魔
冥界を旅する過程で大天使に出逢い、節制すること、コツコツ努力することの大切さを学んだ愚者くんでしたが、ここでちょっと魔がさしてしまいます。
「したいことをすればいいんじゃないかな」「別に、コツコツ努力する必要なんてないんじゃないかな」「ルールって何?誰が決めたの?」「面白おかしくその日暮らしができたら、それでいいじゃん」みたいな・・・。ちょっぴり投げやりなムードになってしまうんですね。
まさに、悪魔のささやき。カードに描かれているのは、キリスト教の悪魔の中の一人であるバフォメット。ヤギの頭にコウモリの翼、猛禽類の足・・・と、見るからに不気味な存在です。手前にいるカップルは、この悪魔に囚われているアダムとイブを表していると言われています。
6番の「恋人」のカードでは幸せそうだった2人ですが、エデンの園を追われてこんな囚われの身になってしまったんですね。
しかし、このカードをよく見てみると、悪魔につながれている鎖はユルユル。逃げ出そうと思えば簡単に逃げられそうなのに、彼らは自らの意思でそこにつながれているんです。
束縛から逃げられないのではなく、逃れようとしない。つまり、自分にその気がないから逃げないのです。なぜなら、そこにつながれているほうがラクだから。惰性で囚われの身になっているだけなんですね。
このカードが表しているのは、誘惑に負けそうになっている弱い心。結局、悪魔とは私たち自身の内側に潜む弱さやズルさなのでしょうね。悪魔のカードは、ある種の戒め。一度、自分自身を振り返り、内面と向き合うことが必要です。
誘惑、欲望、生活の乱れ、堕落、穢れ、弱さ、危険な恋、束縛される恋、ハードワーク
- 下向きの炎は間違った方向を意味
- 尻尾のぶどうはお酒やアルコール依存などを象徴
- 尻尾の炎は欲望を象徴
突然の悲劇!思いもよらない失敗 16.THE TOWER 塔
立ち上がりたいけど、立ち上がれない。努力しなくちゃいけないとわかっているのに、動けない。頑張れない・・・。なんだかもう、ずるずるこのまま悪魔のところでつながれていたい。
そんな状態が続いていたところ、愚者くんに突然の悲劇が!まるで塔が倒れるように、これまで積み重ねてきたことが音を立てて崩れていきます。それはもう情け容赦なく、大きな痛みを伴って起こる変化。なので、愚者くんも足元をすくわれるような形となり、相当なショックを受けてしまいます。
一つ前の「悪魔」の怠惰な状態を、このカードが一撃して揺すぶりをかけたような形となり、彼はここで「このままじゃいけない!」と目を覚まします。そこには、「どんな状況であっても、現状に甘んじていてはいけない」「思いあがっていては失敗するぞ」というメッセージを読み取ることができるわけです。
このカードは「神の怒り」を表しているとも言われていて、出たらショックな1枚。ですが、決して悪いだけのカードではありません。このカードが出た時は、古い関係を断ち切ったり、ワンパターンになった状況を打破するチャンス!謙虚な気持ちで前を向いて歩いていこうね!と励ましてくれるカードでもあるのです。
ショックな出来事、鼻をへし折られる、突然の別れ、トラブル、アクシデント、いざこざ、得意なことでの失敗、挫折、隠し事がバレる
- 塔はバベルの塔を意味し、神様の怒りに触れてしまったことを象徴
全てを失った後に差し込む希望の光 17.THE STAR 星
コツコツと積み重ねてきた塔が突然崩れて、がれきの山に。愚者くんは、「これからどうしようかな」と途方に暮れてしまいます。なにしろ相当な精神的ダメージを受ける挫折だったので、なかなか立ち直れずにいたんですね。
すると、ふと見上げた空に美しい星が!失意のどん底にあった彼にとっては、それは希望の光にすら思えるでしょう。
このカードに描かれた女性は、一糸まとわぬ姿で海に水を注ぎこんでいます。また、空には7つの星が輝いていますよね。これらは、「7つのチャクラを開いて宇宙からのエネルギーをいただき、惜しみなく愛情を注ぐ」と解釈でき、滞りなく流れるエネルギーや生命力の象徴とも考えられます。
また、実は彼女は妊婦さん!ということで、その存在全体で「新しい可能性」や「希望」を表しているんですね。
このカードが出た時は、純粋に喜んでOK!大きな希望、夢、前向きな気持ち。そういったポジティブな意味を持つ1枚であり、「どんな時でも希望は必ずある」と告げるカードなのです。
希望、夢、理想、あこがれ、新しい可能性、純粋な気持ち、モチベ―ションUP、高い目標
- 星は希望とチャクラを意味
- 鳥はフェニックスの子供。これからこれからという意味
- 裸の女性は妊婦さんで、新しい可能性を示唆
大アルカナの世界(7) ~完璧な世界の訪れ~
イマジネーションを大切に。 18.THE MOON 月
ようやく挫折から立ち直る兆しが見えてきた愚者くんでしたが、完全復活とはいきません。やっぱり、まだ漠然とした未来への不安みたいなものは残っています。
それを象徴するのが、「月」のカード。月の表情からもわかる通り、「不安」や「もやもや」、気持ちのざわつきなどを表すカードです。
太陽が陽なら、月は陰。古くから、月は人の心の深い部分、闇を照らし出すと言われていました。実際、満月の夜は犯罪や事故の発生率も高くなると言われていますよね。みなさんも、月夜はなんとなく気持ちがソワソワしたりしませんか?
ここに描かれているザリガニが水の中と地上を行ったり来たりするように、私たちもまた表に見せる自分と秘められた自分との間を行ったり来たり。「自分はこういう人間だ」と確固たる信念を持っている人も、実はとても曖昧な存在なんですよね。
このカードが出た時は、頭で考えるよりもビビビとくる直感的なものやイマジネーションを大事にしてみましょう。曖昧な心の流れを大切にすることで、悩んでいることの答えが見つかるかもしれません。
迷い、曖昧、もやもや、不安、むなさわぎ、不信、隠れた敵、裏切り、やりたいことが見えない、不誠実、不安定な愛情
- 二つの柱は、 陰陽や善悪、男女などの二極性を象徴
- 犬と狼は本能を意味
- 水の中と地上を行ったり来たりするザリガニは、表の自分と内側の自分を象徴
日の当たる場所で、あるがままに生きる! 19.THE SUN 太陽
月が沈んで夜が明けると、ようやく太陽の出番!闇が晴れて、世界が光で包まれます。太陽は全ての生命の源。太陽のカードには、希望にあふれた明るい雰囲気が満ちています。
そこに描かれている子供のように、屈託なく無邪気に。あるがままに生きることで、きっと「生きることは楽しい」「人生、サイコー!」と思えるような瞬間は必ず巡ってくるはずですよ。太陽のカードは、正々堂々とまっすぐに前を向いて生きていくことをあなたに勧めているのです。
このカードが出た時は、なにか日の目を浴びるような出来事に恵まれるかもしれませんね。普段は遠慮がちだったり控えめだったりする方も、この時ばかりは主役になることを恐れないで!
※ただ、子供を載せている馬の表情はあまり明るくありません。また、背景には囲いのようなものがあることから、「限られた狭い範囲内での成功」と解釈する占い師さんもいます。
成功、名誉、夢や願望の実現、公明正大、無邪気、注目、明るさ、堂々とした態度、屈託なく明るい状態、解放感、祝福、目に見える成果
- 赤い羽根は、のびのびとした自由のシンボル
- 馬は本能を象徴
- 子供は生まれて間もない魂や楽しい様
- 赤い旗は物質世界を象徴
埋められていた可能性の発掘! 20.JUDGEMENT 審判
ついに暗いトンネルを抜けた愚者くん。明るい太陽の元で解放感たっぷり!思わず走りだしたくなるような、晴れ晴れした気持ちで新しい道を歩みだします。
すると、天使が吹くニガヨモギのラッパが高らかに鳴って、死者たちまでよみがえり始めたではありませんか!このカードに描かれているのはいわゆる「最後の審判」の様子。
世界の終わりにはキリストが降臨し全ての死者を平等に裁くのだ、とキリスト教では伝えられているのです。
カードに描かれているのはキリストではなく大天使ですが、彼は生前の行いに従って全ての人を平等に裁きます。その結果、良いことをしていた人は永遠の命を得て、そうでない人は地獄に突き落とされる。だから、生きている間に善行を積んでおいたほうが良いよ、とキリスト教では教えられているんですね。
このカードが出た時は、言ってみれば神様の息がかかった状態。止まっていた物事が思いがけないカタチで動き出したり、斬新なヒラメキが浮かんだり。過去のものを掘り起こすことで新しいものが生み出される兆しもあります。
前を向くことも大事ですが、行き詰まった時は後ろを振り返ってそこにヒントを探してみるのもアリかもしれませんよ。
復活、回復、ヒント、新しいアイデア、ひらめき、温故知新、決断、何かを大きく変える、復縁、よみがえり、諦めていた恋が成就する、意外な臨時収入、転職の成功
- ラッパは何らかのインフォメーションを意味
- 棺桶は一度終了したこと
- 動物は本能を象徴
あらゆるものが完璧に調和するミラクルな時間 21.THE WORLD 世界
望んでいたことが叶い、死者もよみがえる終末。ここで愚者くんの旅はおしまい。最初は全く何も持たない状態で出発した愚者君でしたが、旅の過程で多くの学びを得て大きく成長しました。
人間界から死を経て冥界へ・・・と旅を続けてきた愚者くんを待っていたのは、全てがそろっている完璧な世界。あらゆるものが完璧に調和した世界です。
その「完全であること」を象徴するのは、カードの真ん中に描かれている両性具有者。男であり女であり、悟りの境地に達している“神”のように次元の高い精神性を持つ人物。男性の強さ、たくましさ、理性を備え、なおかつ女性らしい優しさや柔らかさ、細やかさも持っている・・・って完璧ですよね。きっとどこでだってうまくやっていけるはずです。
タロット占いでは、このカードが「最強で最高のカード」と言われていて、このカードが出た場合は今が絶頂期にあることを意味しています。なので、「やった~」と手放しで喜んでもいいくらいの縁起の良い結果なんですよ。
ただ、物事は常に流動しています。運気も然りで、最高の状態がいつまでも続くわけではありません。絶頂期はほんの一瞬。幸せに酔いしれている間に、早くも運気は下り坂を転がり始めているのかもしれません。
このカードが出たなら、変化の兆しを見逃さないように!絶頂の時だからこそ、「次」に備えて新しいアクションを起こしていくことが大切なのです。
頂点、最高、最強、完成、完全、ゴール、目標の成就、精神的成長、お金より心、ハッピーエンド、恋愛成就、最高の幸せ
- 月桂樹の輪は輪廻転生の輪を象徴、物事には終わりはなくずっと永遠に巡っていること
- 無限大のリボンは永遠
- 両手のバトンは二極の統合を意味
以上が、大アルカナの解説になります。
大アルカナだけでも占うことはできます。
毎日1枚ずつカードをひき、カードに慣れ親しむことから始めてみると良いですね。
次回からは小アルカナのカードについて、解説していきます。
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