「トートタロット」VS「ウェイト版のタロット」!「11熱望~21宇宙」の解釈の比較

「トートタロット」VS「ウェイト版のタロット」!「11熱望~21宇宙」の解釈の比較のアイキャッチ画像

世の中には様々なタロットカードがありますね。

ここでは、トートタロットと、一番有名なウェイト版のタロットの二つのタロットカードはどう違うのか?

カードが違うと解釈はどう変わるのか?

二つのタロットカードを比較していきます。

まずは、大アルカナの「11熱望~21宇宙」までを1枚1枚比較していきましょう。

トートタロットとウェイト版のタロット!11〜21のカードの比較

最終カードのテーマは「完結」。
再び、新しい旅が始まる

運命の輪は、22枚ある大アルカナカードの一つの区切り。0番の「旅立ち」から始まってここまでやってきたことは吉と出るか、凶と出るか?・・・・そんな、ある種のジャッジメントを表すカードでした。

いずれにしても、どんな運命であっても私たちはそれを受け入れるしかないのですが、その先の旅はどう展開していくのでしょうか。続く、11番以降のカードも比較してみましょう。

★11 LUST 熱望

「トートタロット」VS「ウェイト版のタロット」!11から15のカードの解釈の比較のアイキャッチ画像

ウェイト版では11番が「正義(トートタロットでいうところの調停)」なので、直接的に比較できるカードはありません。
ウェイト版で8番に当たる「力」というカードが対応するようです。

全体的なレイアウトでも、女性とライオンが描かれているという点は同じ。
しかも、女性は獰猛な獣ををうまく手なづかせているのが特徴的です。

似たような雰囲気ですが、ウェイト版のほうは「困難を克服する」「精神力で制する」「自力で成功をつかむ」と言った意味であるのに対してトートタロットは「生命力」や「生きることへの情熱」「セックス」などを表しています。

ウェイト版のほうは「獰猛な動物であるライオンをなつかせること」に主眼を置いた解釈になっているのに対して、トートタロットのほうはむしろその獣と一体化するようなイメージ。
自分の中の本能的なものをライオンのエネルギーと溶け合わせているような雰囲気が見て取れます。

つまり、同じような困難に遭ってもトートタロットのほうは「流れに抗わずエネルギーを明け渡すように」とアドバイスしているわけです。
似ているように見えてもこれだけ意味の違いがあるというのは興味深いですね。

★12 THE HANGED MAN 吊るされた人

成人男性が宙吊りにされている様子が描かれています。
いずれも、足で「4」の形を作っていますね。
「4」は、数秘術ではコツコツとした努力を意味する数字。
真面目さや忠誠心を表す数字でもあります。

そのことからも、この人物は吊るされている今の状況に対して抗う気が全くないことが見て取れます。
ウェイト版では、恍惚とした表情。
トートタロットでは表情すらなく意識が内面に向けられていることが感じ取れ、この状況に対して「もう、好きにしちゃってください」と服従しているようにも見えます。

いずれも頭部からは明るいエネルギーが放射されており、この苦しい体験を通じて彼が内面的な成長・変容を遂げていることが見て取れます。

★13 DATH 死

一つ前のカードでは「このままだと彼は死んでしまうのではないか」と心配になってしまった方も多かったのではないかと思いますが、その次にくるカードはどちらも「死」。
容赦なく物事を終わらせる死神が描かれた、不穏なカードです。

ただ、ウェイト版のほうは遠くに朝日が顔を出しているのも見てとれて、あまり重苦しい感じはしませんね。
いずれも物事の終了、完全な終わりを意味するカードではありますが、ウェイト版のほうは「肉体の死は必ずしも全てのおしまいではない」「その後には輝かしい未来が待っている」というポジティブなメッセージが強く感じ取れます。

一方、トートタロットのほうも、「再生」の象徴である蛇がいたり「不死鳥=フェニックス」が描かれていたりとより高次の新しい誕生を予感させるモチーフが見て取れます。

どちらも、終わりがあれば始まりがある、だから今はあるがままに運命を受け入れなさいという未来志向なカードですね。

★14 Art 統合

ちょっとニュアンスは異なりますが、ウェイト版だと「TEMPERANCE 節制」というカードがこれに該当します。

ウェイト版では大天使がカップからカップへと水を入れ替えており、トートタロットでは錬金術師が火と水を蒸気に変えています。
いずれも、なにか新しい物を作り出す作業をしているという点で共通していますね。

ただ、ウェイト版のほうは「作り出す」というよりは「浄化」のプロセス。
無意識と意識の統合などがテーマとなっています。

一方、トートタロットの場合は、この人物自体が両性具有の“統合”体。
異なるものを合わせて一つにすること、「統合」「総合」「まとめ」という意味合いが強く表れているようです。

★15 THE DEVIL 悪魔

カードの中心に悪魔、その手前に囚われている存在が描かれているという構図は共通です。
また、悪魔がどちらも「山羊」の頭を持つという点も同じですね。

星占いにおいて、やぎ座は「制限」を意味します。
すなわち、物質的なもの、快楽にどっぷりとハマり込んでしまって自分自身の行動を制限してしまっている状態を表現しているカードなのです。

いずれも簡単には抜け出せない快楽や甘美にひたりきっている様を描いていますが、ウェイト版のほうは「抜け出そうと思えばできるのに、あえてそれをしない」という点が強調されています。なぜなら、手前に描かれたアダムとイブをつなぐ鎖はゆるゆるで簡単に逃げ出せる状態だからです。
 
一方、トートタロットのほうは「あるがままの状態」=快楽に溺れているその状態さえもそのままに受け入れなさいというメッセージ性が強いカードとなっています。
本能的な欲求を否定しないという意味では、トートタロットのほうが前向きだとも言えるかもしれませんね。

★16 THE TOWER 塔

「トートタロット」VS「ウェイト版のタロット」!16から20のカードの解釈の比較のアイキャッチ画像

どちらも、高い建物が崩れ落ちる様が描かれています。
見たままの印象通り、「大きな変容、変化」「精神的にショックな状況」を表すカードです。

ただ、細かく見ていくと、ウェイト版は「天から雷が落ちて塔が崩れる」というわかりやすい構図。
一方のトートタロットは、空には大きく見開かれた眼、下には建物を焼き尽くそうとする激しい炎・・・と、やや抽象的な絵柄になっているのが大きな違いですね。

この巨大な目は、ヒンドゥ教の破壊の神、シウ゛ァ神、あるいはエジプトの神・ホルスのもの。
塔が崩れて混沌としていく様をじっと見ています。「神からの天罰が下って塔が崩れる」というよりは、大きな変容があっても客観的に眺めて受け入れなさい、というメッセージ性が強いですね。

★17 THE STAR 星

空には星、そしてその星の元で美しい女性が水を運んでいる。・・・・全体の構図は同じですね。

興味深いことにウェイト版の星は八芒星ですがトートタロットは七芒星なのです。
数秘術において「8」は富や成功を司り、ある種の「完成」を意味する数字。それに対して「7」は内側を深めていくこと、「分析力」や「思慮深さ」「内省」「知覚」といった意味のある数です。

実際、この2枚のカードを比べてみても、ウェイト版の女性は海と大地の両方にエネルギーを注ぐことで無意識と意識の統合を目指していたり、実は妊婦だったりとある種「完成された」状態になることが見て取れます。

それに対してトートタロットのほうに描かれているのは空の女神・ヌイト。
彼女は空のエネルギを大地に注ぐことに集中していて、外側のことに全く意識を向けていません。
自分が動かしているエネルギーが地上で確かに「形=クリスタル」に変容していくことを信じて疑わず、ただその作業に没頭しているのです。

ウェイト版は「希望」「理想」トートタロットは「信頼」
似たようなデザインに見えてもその世界観や伝えようとしているメッセージが異なるという点はなんとも興味深いです。

★18 THE MOON 月

真ん中に月、そこからしずくが降っているというカード。
ただ、ウェイト版のほうは2匹の犬と狼(ジャッカルだ、という説もあります)が月に向かってけたたましく吠えてますが、トートタロットでは月を守る番人のような存在が描かれていいます。

普段は表面にのぼらない「無意識」の世界を表しているという点ではこの2枚のカードは共通しています。
しかし、より詳しく比較するとウェイト版のほうは「曖昧な状況への不安」「未来への迷い」「答えが出ない状態」を表しているようです。

一方トートタロットは、「曖昧でわからないことの神秘」が強調されているという印象。
よくわからないから「不安」なのではなく、「未知なることも受け入れよう」「わかるまで待ってみよう」という、やはり前向きなメッセージ性を感じ取ることができるようです。

★19 THE SUN 太陽

星、月と来たら次は太陽ですね。
この流れはどちらのタロットカードでも同じです。

さんさんと輝く太陽の元で、裸の子供がはしゃいでいるという様も一緒で、どちらも非常に解放感あふれるカード。
夢や願望が成就する兆しを感じさせます。

トートタロットの場合は、「全体性」という意味を強調しているのも特徴。
「人と関わることで初めて実現する全体性」「自己統一感」を表しており、他者と関わり合うことの意味深さを教えています。

★20 THE AEON 永劫

トートタロットでは、悟りの境地を表すカード。
すなわち、人生を今までよりも一段高いところから俯瞰できるようになることを示すカードです。

同じ番号に対応するウェイト版のカードは「審判」。
大天使がラッパを吹くと死者たちがよみがえる・・・という「復活」をテーマとした絵柄が描かれています。

少々ニュアンスの違う2枚のように思われるかもしれませんが、「神の息がかかった特別な状態」にあるという点では共通していますね。

トートタロットのほうで描かれてるのは空の神・ヌイトで、広大な見方で物事を眺めること、概観をつかむことの大切さを説いているカードです。

★21 THE UNIVERSE 宇宙

「トートタロット」VS「ウェイト版のタロット」!21のカードの解釈の比較のアイキャッチ画像

ウェイト版では「世界」という名前がついているカード。
区切られている空間で裸の女性が踊っています。
ウェイト版ではこの女性は実は「両性具有」であり、男性性と女性性を併せ持つ「完成された存在」の象徴として描かれています。

いずれも「完成」「成長」「最良の状態」を表すカードで、人生のある局面が自然な結末を迎えていることを意味しています。
22枚の大アルカナカードの最終カードということで、0から始まった愚者の旅が完結するカードでもあり、どちらのタロットカードにおいても特別な1枚。
人生が新しい方向に進んでいく可能性を示唆しているとも解釈することができます。


他のどんな事でスピリチュアルを使用したいですか?