「トートタロット」VS「ウェイト版のタロット」!0から10のカードの解釈の比較

「トートタロット」VS「ウェイト版のタロット」!0から10のカードの解釈の比較のアイキャッチ画像

世の中には様々なタロットカードがありますね。

ここでは、トートタロットと、一番有名なウェイト版のタロットの二つのタロットカードはどう違うのか?

カードが違うと解釈はどう変わるのか?

二つのタロットカードを比較していきます。

まずは、大アルカナの「0愚者~10運命の輪」までを1枚1枚比較していきましょう。

トートタロットとウェイト版のタロット!0〜10のカードの比較

始まりは「愚者」です。
世界には非常に多くの種類のタロットカード出回っており、それらをコレクションして楽しんでいる愛好家もいます。

その中でも、特に愛用者の多いカードが、「ウェイト版のタロット」と呼ばれるもの。
これは、20世紀にイギリスのオカルト主義者アーサー・ウェイトの監修の元に、パメラ・スミスという女流画家の手によって作られたタロットカードです。

簡単に言うとトートタロットとは作者が違うのですが、実際のカードの絵柄やその解釈には具体的にどんな違いがあるのでしょうか。今回は、この2種類のタロットカードを比較してみましょう。

スタートは、いずれも0番の「愚者」から。何も持たない状態で旅が始まる・・・そのコンセプトはどちらも同じなのです。

★0 THE FOOL

「トートタロット」VS「ウェイト版のタロット」!0のカードの解釈の比較のアイキャッチ画像

トートタロットもウェイト版も、描かれている本質は「自由」。
いずれも、怖いもの知らずで子供のように純粋無垢な精神を持つ男性が描かれています。

両方とも黄色が目立つ絵柄で、全体として明るい雰囲気。「旅する道化師」がテーマになっていますがウェイト版のほうが若い感じがしますね。
トートタロットのほうは春の神・ディオニソスをモデルとして描かれているということで、堂々とした佇まい。
「放蕩者」といいつつも威厳のある人物であることが伺えます。

2枚のカードの違いとして注目すべきは、男性の足元にいる動物。
ウェイト版は白い犬、トートタロットはトラが描かれていて、いずれも男性に危険を知らせていますが彼は全く取り合っていません。
それだけ怖いもの知らずで勇気がある、とも解釈できますし、注意が散漫で足元を見れていないとも捉えられます。

★1 THE MAGUS 魔術師

「トートタロット」VS「ウェイト版のタロット」!1から5のカードの解釈の比較のアイキャッチ画像

いずれも、自らの意志に基づいた行動・行為を表すカードです。

利用可能な基本元素を使って新しい物を作り出すという点も同じ。
魔術師の頭上には「∞(無限大)」を意味するマークが描かれており、彼が止まることなく魂の成長を続けていく人物であることが見て取れます。

トートタロットの場合はこの「無限大」が蛇として描かれているのが面白いですね。
また、魔術師(=ギリシャ神 メルクリウス)が服を身に着けておらず、裸の状態、しかも体が金色というのも特徴的です。
これは、パワーチャクラ(みぞおちのあたりにあるツボのようなもの)に対応するカラーだと言われています。

★2 THE PRIESTESS 女教皇

全体的なベースカラーはブルーで、毅然とした女性が描かれているという点では共通しています。
いずれも自らの感情には振り回されずに物事を判断できる女性。
ウェイト版の場合は「知性」、トートタロットの場合は「直感」や「感受性」の高さを表しています。

ウェイト版では架空の人物である「女教皇 ヨハンナ」を(この時代、女性は教皇にはなれなかったという前提があります)、トートタロットのほうはエジプト神・イシスをモデルとしているという違いはありますが、いずれも神秘的な雰囲気をまとった女性で、「そう簡単には物事の真理にはたどり着けないわよ」というメッセージを投げかけています。

★3 THE EMPRESS 女帝

ゆったりと椅子に腰かけている女性。いずれも「母性」を象徴するカードで、女性ならではの優しさや慈悲深さを表しています。

ただ、ウェイト版のほうは「豊かさ」の象徴としてゴージャスな笏(しゃく)を持っているのに対して、トートタロットのほうは「女性性」と「知恵」の花であるブルーロータスを手にしています。
これは賢く愛を分かち合うことができるという意味。全体的な印象としても、ウェイト版のほうが慈悲深さや「共感」「同情」「思いやり」といった意味合いが強いように受け取れます。

★4 THE EMPEROR 皇帝

いずれも威厳ある男性が描かれていて、全体として赤やオレンジが強調されている感じ。
れは「火」の要素、すなわち情熱を表しているものと解釈できます。

一つ前の「女帝」が女性性や母性を表していたのに対して、こちらは「男性性」「父性」をモチーフとした1枚。社会的な責任や強烈なリーダーシップを表すカードです。

ウェイト版でもトートタロットでも皇帝は笏を持っていますが、その頭の部分についているものが違いますね。
ウェイト版では、物質的な支配力を意味するエジプト十字が。
トートタロットでは動物界・物質界の結びつきを意味する雄羊の頭が描かれています。

いずれにしても、この皇帝が物質界で強い支配力を持っていることを意味しているのです。

★5 THE HIEROPHANT 教皇

中央に、悟りの境地にあるかのような表情を浮かべた男性が立っているという構図は同じ。
身に着けている服は、ウェイト版のほうが赤でトートタロットはオレンジ色ということで、ウェイト版の教皇のほうがややアグレッシブな人物という印象を受けますね。

カードの意味としても、ウェイト版のほうは「弱者を救う」「心を乱すことなく教えを説き続ける」といった感じで、人を教え導く威厳ある立場であることが伺えます。
一方のトートタロットのほうは、「体験的な理解」「知恵」「理解に基づく受容」といった意味合いが強く、頭でっかちになりがちな私たちをやんわりと戒めるような雰囲気があります。

このカードもやはりお二人とも杖のようなものを持っていて、頭の部分についているモチーフが異なります。
ウェイト版は「救済」の意味を持つラテン十字、トートタロットは「過去」「現在」「未来」を意味する3つの輪です。
つまり彼は、時間をも超えて真の理解に達することができる悟りの境地にあるということです。

ちなみに、一つ前の「皇帝」は牡羊座と関連の強いカードでしたが、こちらは随所に「雄牛」が描かれており、おうし座と関連が強いカードとされています。
つまり、物事の物質的な側面を表すカードだということです。

★6 THE LOVERS 恋人たち

「トートタロット」VS「ウェイト版のタロット」!6から10のカードの解釈の比較のアイキャッチ画像

偉大なる存在の前で向かい合う男女。
二人は愛を誓い合っているように見えます。

この「偉大なる存在」ですが、ウェイト版の場合は大天使、トートタロットの場合は顔のない造物主という形で描かれていて、見方によっては少々不気味な雰囲気。「結婚」の明るく華やかなイメージはウェイト版のほうがわかりやすく表れているように感じます。

ただ、トートタロットには白(白人)と黒(黒人)、男性性(ライオン)と女性性(ワシ)など対局にあるものがわかりやすく描かれていますね。
そこには、「あらゆる次元での愛」というこのカードの本質的な意味がよく表現されています。

★7 THE CHARIOT 戦車

険しい表情をした男性がアナログな戦車に乗り、それを引くスフィンクスをコントロールする・・・その大まかな構図はどちらのカードも共通ですね。
いずれも、物事を起こすパワーや状況を制御する力を表しています。

決定的な違いは、トートタロットのほうは男性が甲冑のマスクをつけていて表情が見えないこと。
顔を隠すことで、外部からの刺激を遮断して自分の内面に意識を集中しているのです。
そのような意味では、トートタロットのほうが欲望達成への本気度は高いように感じられますね。

★8 ADJUSTMENT 調停

ウェイト版のタロットでは、11番の「正義」に対応しています。
どちらも「天秤」がモチーフで、知性や心に偏りがなく公明正大な判断力を表しています。

ただ、ウェイト版のほうが「バランス」重視。
描かれている女神・アストレイアは裁判に対して一切の私情を挟まない平等性と強さを備えた十物なのです。

一方、トートタロットのほうは「距離を保って見守る」という意味が強くなりますね。
あえて自分で判断を下すのではなく、今は離れたところから見ていなさいよ、と。

★9 THE HERMIT 隠者

怪しげな老人が、やや頼りないランプで暗闇を照らして立っているという構図は同じ。
いずれも「独りあること」「我が道を行く」という意味を持つカードです。

大きな違いは、ウェイト版では隠者は顔を出しているのに対してトートタロットは全く表情がわからないということ。
人に見られたくない=「自省」「自分の世界に引きこもる」といった要素がより強く表れていますね。
「孤独」という意味も強調されているように感じ取れます。

★10 FORTUNE 運命の輪

大きな輪っかに、なにやら動物たち(エジプトの神々を象徴しています)が載っている。
このレイアウトは共通で、「運命」という抗うことができない大きな”流れ”を意味しているという点も同じです。

全体的にみてみると、ウェイト版のほうが「運気が上向く」「チャンスが巡ってくる」という感じで”ラッキーカード”としての意味合いが強いです。

一方のトートタロットのほうは「流れに乗っかる」「流れとともに行く」と、運命をありのままに受け入れることにウェイトが置かれているというのが特徴ですね。


他のどんな事でスピリチュアルを使用したいですか?